フォーミュラを駆る心理学者のブログ
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心理学,特に心理測定に関する概念と,レーシングスタイルに関して
2012年10月23日 (火) | 編集 |
キーワード:妥当性,信頼性



以前,「安定したラップを刻む力」と「とにかく速く周回する力」は,ある程度独立した技能なのではないかと考えたことがありました。

参照↓
JRBS鯖,ERJ鯖の人間模様 ※追記もあるよ。

ここでは,予選タイムの偏差値や,決勝ラップタイムのばらつきの程度をデータとして,「速さ」と「安定性」の大まかな指標を求めていました。

予想通り,この指標による「速さ」と「安定性」の間にはある程度の相関はあるものの(全体の分布が右上がりの形であるものの),ばらつきがあり,二つの指標はある程度独立していると感じられる分布になっていました。

私は主観的にも感じていたとおり,速さはイマイチであるものの,かなり安定したラップを刻む事に長けている事が示されています。


と,

当時はここまでの考察だったのですが,最近,この「速さ」と「安定性」という概念は,心理測定における「妥当性」と「信頼性」という概念によく一致しているなと思い当たりました。

「信頼性」とは,測定した値が安定している程度を指します。
測定値の精度が高くて誤差成分が少ないならば,複数回測定した値は一貫していると考えられます。
一方,精度が低くて誤差が大きい場合,測定間のばらつきが大きくなります。
誤差が小さくて精度が高いということを,心理学(統計学?)では「信頼性が高い」と言います。

つまり,レースにおける「安定性が高い」というのは,つまるところ「信頼性が高い」と言えるような気がします。

そして,
「妥当性」とは,測定方法が測定対象をきちんと捉えている事を意味します。
例えば,長さを測りたいときに定規を使用するならば妥当性が高いですが,その代わりに重量計を持ち出して測定しようとした場合には妥当性が低いと言えます。
※この例だと「何を馬鹿なことをしているんだ」と感じられますが,心理的な要素を測定しようとした場合にはこの種の問題はよくある話。

「妥当性が高い」というのは,言い換えれば「的を射ている」というような感じ。
設定された的に対してしっかりとねらいが定まっており,的にきちんと命中しているイメージです。

レースにおいて「的を射ている」とは,セットをきちんと決めてコースを攻め,速いタイムをたたき出せることに相当すると考えられます。
前述の「速さ」の指標と共通しています。

そして,この「妥当性」と「信頼性」の間には微妙な関係が存在します。


1.精度良く値を取ることが出来なければ,必然的に的から外れる

妥当性を「的中率」と言い換えれば,とにかくたくさんの矢を的に当てる必要があると理解できます。
弓が安定していなくて矢の軌道にばらつきがある場合,いかに,中央にねらいを定めていても的中率は下がります。

妥当性を高めるためには信頼性が高くなければなりません。


2.精度良く値を取れたとしても,的に当たるとは限らない

こちらも当たり前な話。

いかに安定して矢を放つことが出来るとしても,ねらいをきちんと定めなければ話になりません。
安定して値を測定することが出来ていても,その物差しそのものが狂っていてはダメです。

言い換えれば,
信頼性が高いからといって,妥当性が高いとは限らない。



言うまでもなく,妥当性も信頼性も,両者とも高いのが理想です。

しかし,上記の関係性があるので,ひとまず測り方を工夫して信頼性を上げることを目指すという事が一般的におこなわれています。


・・・

ここでレースに視点を戻すと,
私のスタイルは信頼性重視といったところだったのでしょうね。

妥当性はまだ低かったかもしれませんが,信頼性はそこそこ高いレベルにあったと思います。

「レースの決勝の結果」を「最終的に的に当たった矢の本数」で考えると,

  「てんでバラバラに放った矢(信頼性低い)。ただし,ねらいは的の中央をとらえていた(妥当性やや高い)」

と,

  「精度良く放った矢(信頼性高い)。ただし,ねらいが的から少しずれている(妥当性低い)」

の両者を比較すると,後者のほうが,まだ的中率が高いと考えられます。

私がrFで走っていた頃,意外とそこそこの成績を残せていたのは,この,信頼性重視スタイルのおかげだったのかもしれませんね。




以上,心理学超マニアック記事でした。


(=`ェ´=)にゃー
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2012/11/04(日) 02:45:40 |
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